足と靴先日、私達の健康体操教室に某大手スポーツメーカーの方々が、中高齢者のウエアーやシューズの実態調査に来られました。ビルのオーナーが運営されている隣の部屋のデイサービスと合わせて、新しい商品の企画のための調査です。教室の参加者とメーカーの方との懇談風景です。 医療や介護の世話にならずに、自立した生活を送るためには、運動・栄養・休養の3原則が大切ですが、その中で運動のための、また、日々の生活に使うウエアーやシューズを適切に選ぶことも重要です。今日はシューズについて、書いてみます。 靴の長さや幅などの足の形に合っていない靴では、特に足の指が窮屈そうですね。 このような靴を履いていると、「外反母趾」といって、爪先が狭く母趾が圧迫される靴を履き続けたために、文字通り母趾が外側、つまり小趾の方向に曲がる病気になる可能性が大きくなります。 また、爪先部に余裕がなく趾先がつまった靴を、趾を曲げたまま履き続けることによって、関節が曲がって固定してしまう「ハンマートウ」という病気の心配も出てきます。 メーカーの技術者の本音として、「それぞれの方に合った靴は長さや幅だけでは選ぶことが難しい。一つのメーカーにこだわらずに根気よく、お店を回り、実際に履いてみて、最も感触のいい、思わず歩きたくなるような、走ってみたくなる靴を選んでください。決して、ファッション性を重視して選ぶのは問題ですよ。」とのことです。 靴選びと履き方のポイントは、 1、夕方以降に実際にはいてみて、踵と靴の間に指が1本くらい入る 2、踵がしっかりしていて、足の指も動く 3、履いた感触がいい 4、マジックバンドやスリップオンより、紐靴を選ぶ 5、座って、踵から合わせて、足先の方から紐の締め具合を調節する 6、踵を踏んで履かない 踵を踏んで履いていると、靴の踵の部分が弱く、形が歪んだしまい、踵の骨の並びに影響を与え、足や脛、膝の故障も起こしやすくなります。 |